作品制作をシリアスに続けていると、ふと全然違う雰囲気のモノを傍で作っている時がある。
2021年10月27日水曜日
Haluya Yoshida exhibition 展覧会のお知らせです。@ 二子玉川蔦屋家電 2021, 10/29(fri)-11/14(sun)10:00-20:00. 2F share lounge.
2021年4月24日土曜日
「釉薬の映像化による、陶表現の重力を離脱するこころみ。」
music composer JUTERUSさんとの実験的なArt Joint セッションの映像をYoutubeにアップしました。
https://www.youtube.com/watch?v=BI69NRqdYBo
2021年3月9日火曜日
'Lips of Life'.
「私たちのコミュニケーションに、唇の果たす役割は、美術的にとても大きい。」
- Lips are one of the best symbol of ' life communication '. -2021年3月5日金曜日
'Reflection.'
「飛び越えてきた景色が、その羽に焼き付けられた。」
僕は元々、釉薬の色彩やテクスチャーに魅力を感じ、それをそのまま主題とするような陶板形状による作品を制作して参りました。
釉薬のリアリティー溢れる結晶構造や、それに伴う色彩の化学的変化は実に魅力的でその魅力を全面に表し続けた結果、自然に具体的な主題よりも抽象的な表現を多く制作して来たように思います。
しかし元来の適当な性格もあって、あまり線引きせずに自由に表現をしてきたのですが、釉薬が素材的に持つ「鑑賞者の内にあるイメージを喚起するような抽象的性質」は大切にしてきました。(抹茶の茶碗の「銘」はその「見立て」の産物です。)
釉薬が高温の窯の中で描き出す「景色」。それはある種、作為を超越した偶然とも言える結果です。しかし作り手は出発点として「想像」という地図を広げて制作の一歩を踏み出す訳で、結果が全くの偶然であるはずはありません。言わば作り手の「念写」とも言える行為です。
とはいえ、この世では「思い通りにいかない」という基本原則が常に働いているため、窯出しの日には心がズタズタに打ちのめされるような「予想外」の結果を前に翻弄されるのです。
「こんなはずじゃなかった、、」「なぜこんな結果に、、、」と毎度毎度苦しみ、奥歯を噛みしめるのですが、気づけばもう20年以上こんなことを続けているので客観的に理解できてきたこともあります。
それは、途中で「こんなはずじゃなかった、、」という焼成結果を踏まえた作品の方が最終的には、「予想の範疇に収まってスムーズに焼きあがった作品」よりも不可思議で複雑な釉調を備えた深みのある作品として完成することが多い、ということです。
宇宙はカオシックでフラクタルな性質を持っていますから、これも万物と呼応する一つの「普通の法則」なのかもしれません。
「思い」がリフレクトして反対の結果となり、だからこそ初めて成就するような不思議な感覚。
そして「いよいよ成就した!」と思うような自信作も「自分が創る」場から「他者へ伝える」場へとステージが変わり、「展覧会」となると何気なく出品した、「思い入れが軽いもの」の方が人気が高かったり、思いの反転の連続がまた延々と普通に続きます、、、。
もはや、
成功も失敗もないのです。
具象も抽象もありません。
具象は抽象のリフレクトであり、抽象は具象のリフレクションです。
事象すなわち心象です。
釉薬の抽象的な自然現象を、最大限具象的に模刻した羽に'Reflect'させました。
羽に映っているのは、飛び越えてきた景色です。
「反転」して見える一つの連続的な事象風景です。
鑑賞者それぞれの心象風景が、より美しくリフレクトできるように、
これからも磨いて磨いて「反射精度」を高めていきたいと思います。
HALUYA 2021
2021年3月2日火曜日
'Flower of the Mission'.「 宇宙に咲く、人間の『使命』という花々。」
- 自分の命の使い道は、自分で決める。-
当たり前なような、そうでもないような。
この「命」を、どう「使」 うのか?、、、です。
10年前の東日本大震災、あの早春の大地の巨大な揺さぶりによって多くの「種」が一斉に芽吹き、急速にたくましく育ち、日本中に夥しい「花」を咲かせたのを、僕は見ました。
瓦礫をかけ分けた交差点の真ん中で、停電した信号機の下、汗まみれ埃まみれになって一日中交通整理をしているお巡りさんの頼もしい輝き。
避難所で切迫した被災者の方々に、ひたすら安心してもらおうと手を尽くしている様々な支援者の心温かで優しげな立姿。
全国より届けられる救援物資を仕分けし、延々と段ボールを運び続けている逞しい筋肉や息遣い。
、、、その花々はあまりに多すぎて、到底書ききれるものではありません。
僕は、出会ったそんな一人一人の瞳の中に共通して宿る「光」を見ました。それは真摯で誠実な衝動からのみ溢れ出す、人間の「使命」の輝きなのだと思います。
そしてそれは、ただただ美しかったのです。
自分の特技や特性を、いかにして他者の幸せに活かすことができるか。
それを実践している人は本当に美しいです。
今回の新型コロナ禍で多く頑張っているお医者さんや看護師さん、医療や支援に関わる大勢の方々、その人たちの中にも多く咲き、観る者の心を激しく揺さぶる「花」「花」「花」、、、。
「宇宙に咲く、人間の『使命』という花々。」
そんな花々への尊敬の気持ちを素直に表現したいと思い、制作しました。
'Flowers of the Mission.'
2021
HALUYA.
2021年3月1日月曜日
2021 HALUYA ceramic ART online Exhibition Open!!
本当は2月の初旬に通常通りの個展を計画していたのですが、新型コロナ禍による二度目の緊急事態宣言の発令や、他の様々な要因に後押しされる様に「完全オンライン」での個展開催と決断いたしました。