窯焚きの前、夜中の窯詰めの最終段階でふと聴こえる声がある。
「こんなんでいいのか?もっと攻めれば良いじゃないか」
「あとの事は考えるな。アクセル全開だろ」
「あとの事は考えるな。アクセル全開だろ」
安全マージンを考慮せず、あらぬモノをぶっ込んで、釉薬もどっぷりと掛け、攻めに攻めて焚いた結果、
あらぬモノ(大量の釘=大量の鉄)が
どっぷりと掛かった釉薬と反応し、
限界まで薄く造形した器体を熔かし貫通して流下すると
こうなる。
どっぷりと掛かった釉薬と反応し、
限界まで薄く造形した器体を熔かし貫通して流下すると
こうなる。
悪夢の窯出し。
キラウエア火山の溶岩ドームのようだ。この上にアリが居たとすると、それが火口での人間の大きさ位。
My MAGMA ガーデン
とかいって感動している場合では無い。
窯出しの日は自分の馬鹿さ加減にほとほと呆れて、修理代を考えたり失った時間やモノに思いを馳せては凹みました。
しかし確かにやりたい事をやって失敗したりしながら生きている実感を得るタイプの人間なので、心の新大陸の渚で泣き笑いです。