2015年5月12日火曜日

吉田晴弥展2015のお知らせ。

5月25日(月)〜5月30日(土)
11:00〜19:00(last day 〜17:00)
ガレリア・グラフィカbis
galleria grafica bis
東京都中央区銀座6-13-4銀座S2ビル
03-5550-1335
www.gg-bis.com
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" melt down into the cosmos "
半年間、この展覧会を開催する為ひたすらにつくり続けて来た。
毎度のことではあるが、窯出しの度に自らの才能の浅はかさが明らかになり、落胆を重ねて来た。
「自らの才能の浅はかさ」とは、「遠慮してしまうこと」そのものだ。
日常生活の中で、他者に対し遠慮することは多々往々にしてあるし、少なからず必要なことはよくわかる。
しかし問題なのは、自分が自分自身の表現に対してまで遠慮をしてしまうことだ。
「これ以上やってしまうとこれまでの苦労が台無しになってしまうかもしれない、、、。」
たしかに台無しは恐ろしい。失敗の代償はキツいものがある。
だが、その恐れに縛られて
ロクロが攻め切れず、
釉薬は若干薄めに、
窯の温度もやや抑えて焚いた結果、
なんだか煮え切らないものになってしまうのだ。
失うものの大きさを考えれば日常生活道においてのアクセル全開はありえないが、自分で進むと決めた陶芸の道でくらいは遠慮せずしっかりとアクセルを全開にして行きたい。
失敗したいわけではない。
造形は限界まで鋭く、釉薬はギリギリまで豊かに、窯は熔融寸前の最高温度を狙って行きたい。
焼き熔かすべきは、遠慮ばかりして考えている自我。
その結果にあらわれる予測不可能な釉調の中に、
無遠慮な宇宙の調和を見たいのだ。