誰にも依頼されずに制作しているわけなので、
本当に何を作ったって自由なのですが、この「自由」というのがなかなかのカオス領域なのです。
何がカオスかと言えば、
本当に何を作ったって自由なのですが、この「自由」というのがなかなかのカオス領域なのです。
何がカオスかと言えば、
「美しさ、とは何か?」
という問いかけに真っ正面から向き合わざるを得ない混沌です。
そしてその大きな問いに答えを示す事が仕事となります。
そしてその大きな問いに答えを示す事が仕事となります。
花や星や動物達は、全存在をかけてその大きな答えを叫んでいるようにも思えます。
毎度人間的な葛藤の窯出しが続く中、憧れの美しさにはまだまだ遠いのですが、時々ハッとなる美しさを見つける事があります。
それは大抵、意図や計画を越えた次元で起こるもの。
狂った攻め焚きの窯の中を、悠々と通り過ぎていった火の鳥が、その輝く羽でほんのすこし触れてくれたような、、。
神秘なのか科学なのか、よくわかりませんが、僕の制作の原動力とも言える現象です。
化学で言えば、コバルト含有亜鉛結晶なので極端に奇跡的な現象ではないのですが、あまりに安定しない現象なので予期せぬ配置になるのです。この予期せぬ領域にこそ美しさの鍵があると思うのですが、予め期待してこそ釉薬の調合が決定されるので、期待と結果のギャップこそが陶芸家のハートブレイクであり最大の悦びでもあるわけです(笑)
陶芸の道って変ですね。